ハイパーインフレの始まり方(2):為替相場
前回の記事で、賃金上昇によってインフレが始まる可能性を説明しました。また、金融政策の手段を失っている日銀は、そのようなインフレが発生しても、指をくわえて見ていることしかできないことは以前述べたとおりです。 今回は、円安によってインフレが進む可能性を見ていきたいと思います。 円安からインフレへの波及経路 円安がインフレにつながるルートは大きく分けてふたつあります。 ひとつはコスト上昇のルート […]
前回の記事で、賃金上昇によってインフレが始まる可能性を説明しました。また、金融政策の手段を失っている日銀は、そのようなインフレが発生しても、指をくわえて見ていることしかできないことは以前述べたとおりです。 今回は、円安によってインフレが進む可能性を見ていきたいと思います。 円安からインフレへの波及経路 円安がインフレにつながるルートは大きく分けてふたつあります。 ひとつはコスト上昇のルート […]
前回までの記事で、日本銀行にも政府にも、今はインフレを抑制する方法がないことを説明しました。 つまり、今は物価がまったく上昇しないから落ち着いているけれども、ひとたび日本でもインフレが始まってしまうと、それを抑えることができずに、ハイパーインフレに陥ってしまう可能性が高いということです。 多くの人は「インフレ自体を日本は何十年も経験していないから、心配する必要がない」と考えているかもしれませ […]
前回までの記事で、現在の日本銀行の状況では、金融政策によってインフレーションを抑えることは難しいことを説明しました。 このような話をすると「金融政策がないのであれば財政政策がある。もしもインフレになったら政府が財政を引き締めればよいのだ」という議論をする人がいます。これは果たして可能なのでしょうか。 財政政策による物価のコントロール 財政の引き締めでインフレを抑えるというのは一見、理にかなっ […]
前回の記事で、現在の日銀は公開市場操作によってインフレを抑えるのが難しいことを説明しました。 今回は、その他の金融政策ツールを使えば日銀がインフレを抑えることができるのか見ていきましょう。 日銀当座預金残高の利息を上げられない理由 日銀には金融政策の手段として、公開市場操作以外にも日銀当座預金の利息を上げ下げすることができます。日銀当座預金とは、金融機関が日本銀行に持っている口座のことです。 […]
日本のハイパーインフレが具体的にいつ発生するのか予測することは困難ですが、数十年以内には確実に起こるだろうというのが私の見立てです。今後いくつかの記事で、そもそもなぜ日本がハイパーインフレに陥ると考えられるのか、説明していこうと思います。 ハイパーインフレは天使の顔をしてやってくる ハイパーインフレと聞くと、札束をボストンバッグで運んで買い物をするような極端なシチュエーションを思い浮かべるかと […]
前回の記事で、戦後のイギリスでは比較的高いインフレーションにもかかわらず、金利がそれほど上がらなかったことに言及しました。 この記事では、イギリスが低金利を維持し、財政再建に成功できた理由を見ていきます。 通常は、借金を抱えすぎた国家は次のようなサイクルでハイパーインフレになってしまいます: 1.国債を発行して、政府がお金を使う 2.使ったお金が世の中に出回ってインフレになり、お金の価値が下 […]
2021年現在、日本の一般政府(国・地方自治体・社会保障基金)の総債務残高はGDP比で256%、純債務残高は172%に達しています。(2021年4月時点におけるIMFの推計) 歴史的に、ここまで財政を悪化させた国家はたいていの場合、デフォルトかハイパーインフレを経験しています。 しかし、過去にはこのレベルの債務残高から財政再建を成し遂げた国家も存在しています。第二次世界大戦後のイギリスです。 […]
これまで、アベノミクスは財政ファイナンスなのではないか、という懸念が常につきまとってきました。この記事では、安倍前首相の講演における発言を取り上げ、やはり彼は日銀に財政ファイナンスをさせていたのだ、ということを確認します。 財政ファイナンスの定義は以下の通りです: 財政赤字を賄うために、政府の発行した国債等を中央銀行が通貨を増発して直接引き受けること。国債のマネタイゼーション(国債の貨幣化) […]
読者の中には、ハイパーインフレ対策として、固定金利の住宅ローンを組むことを考える方もいらっしゃるかと思います。 この記事では、フラット35以外の住宅ローンは、たとえ固定金利のローンであっても、ハイパーインフレが起こった場合には支払額が跳ね上がる可能性のあることを話します。 普通の住宅ローンの固定金利には例外条項がある インフレの対策として、金利が固定された借金をするという考え方自体は理にかな […]